こんにちは。
整体師の吉本こーちゃんです。
9月に入ると台風や秋雨前線など気圧、そして天気の変化がはげしくなります。
雨が降る前になると頭痛がしてくる、起きるのも困難、仕事に行けない、悩む方が多くなってきています。
雨が降りそうになると頭が痛くなって、悩んでいませんか?
本日は、雨が降る前になると頭が痛くなる、いわゆる天気頭痛について書いていきたいと思います。
雨が降りそうになると頭が痛くなる原因について(天気頭痛について)
天気頭痛の原因とは?
天気頭痛は、大きくみて「自律神経失調症」だと考えられています。
自律神経は、呼吸や血液の流れ、体温調節、内臓機能の働きをコントロールしています。
雨の前など天気や気候が悪くなるとなぜ、頭痛が起こりやすくなるか?
それは、漢方医学の考え方がわかりやすいです。
漢方医学では、天気頭痛は「水毒」と考えられています。
水毒とは、汗やリンパ液など体液(水分)の代謝が悪い状態。
天候の変化がで気圧の変動があると、体内の細胞内の圧力が変わってきます。
気圧の変化があるまでは正常な圧力を保てていたのが、気圧の変化で細胞の中の圧力に変化が起こります。
天気頭痛の原因は、気圧の変化により血管が拡張されたための痛みです。
また、血管が拡張されてしまっているので、血液の流れも悪くなってしまっています。
天気頭痛の痛みを改善するには、水分代謝をよくすることが一番の方法です。
天気頭痛には五苓散が有効です。
雨の前になると頭痛が強くなったりするような天気頭痛に対して、最近では鎮痛剤ではなく、漢方薬の五苓散が処方されているそうです。僕自身も天気頭痛を持病に持っているのですが、脳外科受診したとき、最近ではほぼ毎回五苓散を処方してもらっています。
五苓散を服薬した患者様の多くが頭痛が緩和したという結果が目に見える形で現れているそうです。
◆ 新たな天気頭痛モデルの試験系により、気圧変化による脳血流量変化の測定と、それに対する五苓散(ソウジュツ配合)の効果を検証することができた。
◆ 本研究によって、脳血流量の減少・回復に対して五苓散(ソウジュツ配合)とロキソプロフェンの作用機序が異なる可能性が初めて明らかとなった。
◆ 五苓散(ソウジュツ配合)は、ロキソプロフェンとは異なる作用機序により、気圧変化による脳血流量への影響を低く抑えるため、天気頭痛で悩む方々への新たな対処法として期待できる。
20年ほど前に名古屋の先生が、近所の工場の煙のたなびく方向と頭痛患者さんの数に関連があることに気がつきました。そこで市内の先生方に協力を求め、「五苓散」と「低気圧の頭痛」の関係を調査したところ、雨の前日に頭痛がする方には五苓散が非常によく効いたそうです。
おそらく気圧の変化で、数字では捉えられない水分バランスのわずかな乱れ(漢方では水毒といいます)が原因と漢方的には考察されています。 私も、低気圧による頭痛を自覚される患者さんの多くに、五苓散を用いて喜ばれています。
引用元: 気象病・天気痛と五苓散
今、天気頭痛で悩んでいる方に五苓散は喜ばれているようですね!
次は、日本で唯一の「天気痛」専門外来の動画をご紹介いたします。
天気頭痛(天気痛)の治療動画
まとめ
天気頭痛の痛みを和らげる対策は、特別な方法はありません。
その都度の対処療法しかありません。
天気予報を見て、天気が悪くなりそうだなと思ったら、薬を服薬するのが一番の方法かなと僕は思います。
唯一、自分でできる方法があるとすると、「お腹を冷やさない」ことです。
天気頭痛は、自律神経の働きに関係があり、また、水分代謝が悪くなったとき悪化する傾向があることがわかっています。体を冷やさないことで、痛みを出さない工夫をすることはできます。